バロック音楽の夜(メディアファイブ主催コンサート)
日時
2024年6月6日(木)
- 18時30分開場
- 19時00分開演
会場
コンサート概要
「バロック音楽の夜」と題された今回のコンサート。
バッハ、ヘンデルという、名前だけなら誰もが知っていそうな超有名な作曲家の作品と並べて、テレマン、パーセル、ラモー、サンマルティーニなど、少しバロック音楽も知ってるよ!という人なら馴染み深い作曲家の曲がプログラミングされている。更にはスカラーニなんていう、コアな古楽ファンなら知ってるかもな…という作曲家も名を連ねている。
これはどういうコンサートなんだろう?
まず思うのは、沢山の国の作品を一度に聴けるということ。イギリス、ドイツ、フランス、イタリアと、4カ国もの作品をおさえている。また、17世紀から18世紀まで、バロック時代という結構長い時間の幅も網羅している。(17世紀の作品は1曲だけだけれど…)
「バロック音楽諸国巡り」であり「時代巡り」でもあるこのコンサート、ともすれば雑多な、底の浅いコンサートになりそうだが、選りすぐられた演奏家の手腕によって、それぞれの国、時代による様式を踏まえた深みのある演奏会になるだろう。
バッハ、ヘンデル、テレマンなどは、いわゆる古楽器を学ぶ人間は必ず通る道である。そして、フランスものを得意とするジュゴンボーイズが通奏低音を担当。イタリアもの(特に17世紀の作品)を得意とするリコーダーの古橋が参加することで、すべての国の作品に造詣の深い演奏を期待できるという人選である。
さらに、九州をホームに活動をしている「ぼんぐう」のメンバーが参加していることも重要なことだ。「ぼんぐう」のメンバーの中には古楽を中心に活動しているわけではない人もいる。古楽を中心に演奏しているジュゴンボーイズ(山本、根本)古橋の3人が一緒に演奏することによるミックスアップも狙っているのだろう。これは主宰である、リコーダーの上野氏(メディアファイブ会長)の理念の一つ「教育」にも結びつく大切な要素と言えるかもしれない。
そういう色々なことを深読みすると、コンサートの隠れたテーマは「啓蒙」なのかもしれない。
さて、このコンサートにはもう一つの側面がある。それは、メディアファイブの会長、上野英理也氏のリコーダー奏者としての福岡凱旋、お披露目コンサートであるということだ。
一晩で聴かせるには少々盛りだくさんな企画ではあるが、今回のコンサートは入り口である。今後のメディアファイブのコンサートシリーズに期待を持っていただくための…
出演者
- 古橋 潤一(リコーダー)
- 上野 英理也(リコーダー)
- 竹嶋 祐子(バロックヴァイオリン)
- 倉田 輝美(バロックヴァイオリン)
- 松隈 聡子(バロックヴィオラ)
- 山本 徹(バロックチェロ)
- 根本 卓也(チェンバロ)
- 太田 耕平(リュート)
- えりP(友情出演)
古橋 潤一(リコーダー)
上野 英理也(リコーダー)
竹嶋 祐子(バロックヴァイオリン)
倉田 輝美(バロックヴァイオリン)
松隈 聡子(バロックヴィオラ)
山本 徹(バロックチェロ)
東京藝術大学大学院古楽専攻及びチューリヒ芸術大学修了。2008年第16回ライプツィヒ国際バッハ・コンクール第2位、2011年ブルージュ国際古楽コンクール審査員賞、ファン・ヴァッセナール国際コンクール優勝。2010年度文化庁新進芸術家海外研修員、2011年度ロームミュージックファンデーション奨学生。バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカのメンバー、オルケストル・アヴァン=ギャルド及びプロムジカ使節団の首席奏者。東京藝術大学での集中講義やシンガポール国立大学音楽院でのマスタークラス講師、また2006年に第2位受賞の国際古楽コンクール<山梨>では2017年に審査員を務める。
根本 卓也(チェンバロ)
東京藝術大学大学院修士課程(指揮専攻)修了。在学中に故・若杉弘氏に、英・独・仏・伊・羅・露・チェコ語に至るまで、あらゆる舞台作品を原語で解する類稀な才能を見出されて以来、新国立劇場オペラ部門音楽スタッフとして年間を通して公演に寄与する傍ら、東京二期会・OMF・ニッセイオペラ等、国内の主要団体で合唱指揮・ディクションコーチ・作品レクチャー等多岐にわたり活躍。業界の屋台骨として欠くべからざる存在となっている。また、フランス国立リヨン高等音楽院で通奏低音のディプロマを取得。バロック・チェロとのデュオ「ジュゴンボーイズ」等でチェンバロ奏者として活動するほか、作曲家としての顔も持つ。これまでにオペラ2作品《景虎~海に消えし夢》(2018)《寡婦アフロディシア》(2021)、カンタータ《臨死船》(2016)ほか、声楽作品を中心に発表している。
太田 耕平(リュート)
2007年11月よりドイツはフランクフルトに移住、西洋音楽の原点である古楽の追求を図るべく、フランクフルト国立音楽大学古楽専門学部にてリュートを今村泰典氏に、中世・ルネサンス音楽をミロ・マクバー氏に師事。在学時より、リュート奏者としてソロ、アンサンブル、オーケストラとの共演などの活動を始める。2014年7月、フランクフルト国立音楽大学リュート科を卒業。
2016年10月、15年のヨーロッパ生活にピリオドを打ち、完全帰国。福岡を拠点にギター・リュート奏者として演奏活動やレッスン活動、音楽講座の主催、演奏会の企画など多岐にわたる活動を開始している。コンセール・エクラタン福岡メンバー。九州古楽奏者が集う団体「ぼんぐう」の代表を務める。
えりP(友情出演)
Eli~P is the extreme vocaloid P. He plots to expand the fantastic recorder world in the 2.5th dimension as the “Lone Baroque” ft. “39Choir”.
- 初音ミクはクリプトン・フューチャー・メディア株式会社の商標登録です。
- ボカロはヤマハ株式会社の商標登録です。
- えりP(Eli~P)、39聖歌隊(39Choir)、ぼっちバロック(Lone Baroque)は商標登録出願中です。
プログラム
- J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番より、プレリュード・サラバンド・ジーグ
- G.F.ヘンデル:ハープシコードのための組曲 第5番より、前奏曲とエール『調子の良い鍛冶屋』
- G.Ph.テレマン:リコーダーソナタ ヘ短調 TWV41:f1 第1・4楽章(忠実な音楽の師より)
- H.パーセル:グラウンド
他(※プログラムは変更になる場合があります)
チケット
- 全席自由
- 一般)前売:4,000円/当日:4,500円/ペア6,000円
- 学生)小学生以下:1,000円/中学生以上:2,000円
購入方法
チケットは「チケットぴあ」もしくは主催のメディアファイブからご購入ください。
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フライヤー
開催
- 主催:メディアファイブ㈱ コンサート実行委員会
- 後援:福岡市/(公財)福岡市文化芸術振興財団/新・福岡古楽音楽祭実行委員会
お問合せ
連絡先
- 電話:0120-262-242(担当:中島)
- Eメール:m5concert@media5.co.jp
- Facebookイベント:https://www.facebook.com/events/661156176088903